平成10年、農家レストラン「Rice Field」をオープンしました。
当時甥っ子が重度のアトピーを患っていたこともあり、ライスフィールドの開店に合わせ、自然で優しいお米を食べてもらいたいという想いのもと有機米(無農薬無化学肥料)作りを始めました。
平成15年には全ての田んぼに除草剤、その他農薬・肥料を使用せず米作りを行ったところ、たくさんの虫や鳥で田んぼが賑わってきました。
栽培期間中はもちろんですが、育苗中に使用する土などにも一切の除草剤その他農薬や肥料を使っておりません。
土から過去の農薬や肥料が抜け、土が本来持つ力が引き出されるまでには長い年月を要するため、同じ土地で現在に至るまで20年栽培に取り組んでおります。
ライスフィールドでは、お米の持つ本来の美味しさを感じていただけるよう、柔らかく炊いた玄米で提供しております。ぜひゆっくりと噛んで、お米の美味しさをお楽しみください。
ライスフィールドオーナー 浦山利定
ライスフィールドオーナーこだわりのお米作りを紹介します。
種まき・発芽
前年収穫した種を浸水し、催芽させます。
消毒液などは使用しません。
その後種まきを行い、発芽させます。
多くはハウス内で発芽までを管理しますが、ライスフィールドでは直接田んぼに苗箱を並べ、太陽と雨の力を借りて発芽までを管理します。
田植え
発芽し根がしっかりと生えている苗箱を田んぼからはがすのは一苦労ですが、苗の元気な様子を確認できる大切な作業です。
はがした苗箱を機械に乗せて田植えのスタートです。
ほとんどの場合、田植え後除草剤を撒きますが、ライスフィールドの田んぼは除草剤も使いません。
苗箱への殺虫剤散布等も行いません。
水の管理・草刈り
水の管理や周辺の草刈りを行います。
この時に生育を促すため肥料を追加したり、病気を防ぐ農薬を使用することがありますが、ライスフィールドでは一切使用せず稲刈りまで管理します。
16年間試行錯誤を繰り返し、今では雑草が全く生えないところも出てきました。
美味しいお米を育てる挑戦はまだまだ続きます。
稲刈り・乾燥
いよいよ集大成の稲刈りです。
刈った稲を「くいがけ」し、天日乾燥します。
くいがけされた稲は雨や朝晩の露、風や日光に繰り返しさらされながら少しずつ乾いていきます。
干している間、葉や茎に溜まった栄養が穂にうつっていき、より美味しいお米が完成します。